会長挨拶

日本カトリック医師会 会長挨拶

和田 惠美子

日本カトリック医師会は1942年創立以来、本年2024年で82年になります。途中戦争などにより中断されたこともありましたが、キリスト教精神に則り、キリストが行ったように、いのちを大切にし、最も弱い人々の立場にたった医療を行うことをめざしています。会議は総会、年2回の理事会、評議員会、アジアカトリック医師会、世界カトリック医師会に参加、海外医療、学生セミナーなど主催、今年は新潟で開催されます。アジアカトリック医師会は韓国のソウルで行われますが、日本でも3回行われており、1988年(昭和63年)長崎で開催されたときは私も会計担当として参加、2016年には京都で行われました。コロナの感染拡大でしばらくオンライン会議が行われましたが、今年は対面での開催が4月7日東京で行われました。顔をあわせての会議は臨場感があり、また温もりが感じられて良い会議となりました。その場で、全国評議員会の推薦を受けて私が二期目の会長をさせていただくことになりました。微力ですが、どうぞよろしくお願いいたします。

今、世界・国内を問わず想像も及ばないことが次々と起こっています。命が簡単に奪われています。戦争により、犯罪により、虐待や中絶により大切ないのちが奪われることは心が痛む問題です。経済格差は更に大きくなり、飢えている人が大勢います。無力感を感じますが、そのうちのひとつにでも参加し、寄り添う活動ができればと願っています。

2024年4月7日

和田 惠美子